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2018/12/29 00:45

古代ローマの哲学者であり、
神学者であったアウグスティヌスは、
次の言葉を残しています。


「神は人間を、
その本質が天使と獣類との中間に存在するもの
として創られた」


我々の精神には、善と悪の両面が存在し、
それを否定することはできません。
しかし、
どちらかに偏り過ぎると、幸せ・健康・豊かさを損なうことになります。
これについて説明します。


アウグスティヌスの言う天使とは理性のことであり、
獣類とは感性(欲望)のことです。


天使=善=理性
獣類=悪=感性


少し乱暴な表現かもしれませんが、
わかりやすく言えばこうなります。

「欲を持たないとだめだよ」

つまり、
獣の部分、感性(欲望)を肯定しています。
なぜなら人の半分は獣の欲で出来ており、
これを失うことは自身の存在の半分を失うこと、
ひいては元気を失うことになるからです。


ただ、
この感性も次元が低すぎれば自分を滅ぼします。
例えば、
【仕事をせず遊んでいたい】
【もっと酒をよこせ】
【お腹いっぱいだけど甘いものがやめられない】
【あれもこれも買っちゃおう】
など、
欲の次元が低いと、
その程度によって自分を追いつめるのです。
しかし、
【家族の幸せ】
【人々の笑顔】
【平和な世界】
などを望むことも欲なのです。
しかし、
この次元が上がった欲を叶えるためには、
必ず理性が必要になります。
例えば、
『家族に豊かな暮らしをしてもらいたい』
という欲を叶えるなら、
思考の事、
仕事の事、
収入の事、
支出の事、
健康の事など、
あらゆる面で理性を働かせなければ、
それは叶いません。


つまり、
理性と欲望は非常に密接な結びつきがあり、
両者は切り離せない現象なのです。
ですから、
どちらかが善で悪でという話ではないのですが、
それでも、
理性がなくては欲の次元が低くなり、
自分を滅ぼすことになることは否定できないのです。



このように考えていると、
人生を豊かにするためには、
理性と欲望は交互に積み上げていくことが、
最も効率が良いことがわかります。
そして、
人生を改良・改善するときにも、
『あれ?何か苦しいことがあるけど、
今の自分は理性と欲望、どちらかが足りないのではないか?』
と考えていると、やるべきことが見えてきます。


欲望の次元が低くなっていて、そればかりになっている人には理性が必要ですし、
決まり事ばかりでガチガチになっている人には、なりふり構わず遊びに行くことが必要なのです。


そして、このサイクルの中に向上心を入れれば、
単に理性と欲望を行ったり来たりするだけではない、
新たな遊びが一つ加わります。
人生の娯楽の次元が上がるのです。