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2019/04/25 03:54

「争わない」生き方のすすめ

また、弁護士がこのようなことを言うのは意外に思われるかもしれませんが、47年間にわたり1万人以上の人生を見てつくづくと感じるのは、「争っても、いいことは何もない」ということです。

なぜなら、争うことで運が悪くなるからです。

たとえ訴訟に勝って大金を手に入れたところで、運を悪くしては何もなりません。実際、争いで手に入れたおカネはすぐに失うことになりがちです。たとえば遺産争いで大金を得ても、危機を迎えたとき、誰も助けてくれないということにもなりかねません。私は弁護士として、そのような転落をうんざりするほど見てきました。

また、不思議なことに、裁判で勝った後に不幸になる人が珍しくありません。勝訴を勝ち取った後に会社が倒産してしまったり、不渡り手形をつかまされたり、経営者が交通事故に遭ったりする例を多々見てきました。

非科学的だと思われるかもしれませんが、恨みを買ったために、運が落ちてしまったのではないでしょうか。冷静に長い目で見てみると、こうしたことは世の中に意外に多いと気づくはずです。

争いはしないほうがいい。これが私の経験則となったのです。

良いことをすると運が良くなる

昔から「情けは人の為ならず」といわれてきました。

残念ながら今は、「人に情けをかけると、甘やかすことになって良くない」と誤解されていることも多いようです。でも、ご存じのように、本来の意味はまったく逆です。

「情けをかけるのは他人のためではなく、自分のためだ。なぜなら、他人に情けをかけると、回り回って、自分のためになるからである」

これが本当の意味です。

自分のためになるのだから、どんどん、他人に優しくしなさい」ということわざです。つまり、人の役に立つことをすると運が良くなるという意味になります。

私の経験則からいっても、これはまったく正しいと思います。

しかし、「それはきれいごとで、現実にはあてはまらないのでは?」と思われる方もいるかもしれません。現実の社会を見ると、人の役に立つどころか悪いことばかりしている人間が、お金持ちになったり出世したりしているように見えることも多いでしょう。

悪いことをして得た成功は長続きしない

たしかに、悪賢く立ち回って成功している人はたくさんいます。しかも、そんな人は派手にぜいたくをしがちですから、目立ちます。

ですから、世の中にいる成功者は、そんな人ばかりなんだと思われるかもしれません。

けれど、普通の人たちは、「うまくいった」という話ばかり聞かされがちです。その後どうなったかはフォローしませんし、あまり耳に入ってこないから、少々錯覚されていることが多いと思うのです。

その点、弁護士は逆で、世の中のうまくいっていない人を多々見ます。弁護士が必要になるような争いがあるときは、うまくいっていない場合のほうが多いものです。

つまり、普通の人は成功した話しか耳に入ってきませんが、弁護士は失敗している人についてよく知っているわけです。そして、悪賢い成功者がその後どうなったかについての話もよく知っているのです。

結論をいえば、悪いことで得た成功は長続きせず、すぐに不幸になってしまうようです。

事業で失敗して弁護士に相談に来る人の多くは、実はほんの少し前までは成功者だった人たちなのです。頭を使ってうまくおカネを儲けたり出世したりしたのに、その成功は長続きせずに、しばらくして失敗し、窮地に追い込まれる場合が非常に多いのです。

そのことを、弁護士はよく知っています。「天網恢恢疎(てんもうかいかいそ)にして漏らさず」ということわざもあります。悪いことをすると、必ず人知の及ばぬところにいる神さまが見ていて、罰を与えるぞという戒めの言葉です。

悪いことをして得た成功は、長い目で見れば一瞬だけのことです。本当の幸運は、一瞬だけでなく、長い目で見ないとわかりません。

悪いことで成功を得た人の末路を数多く知る弁護士のいうことです。どうか、参考になさってください。

記事引用させていただきましたm(__)m